密入国成功…！
影から見る限り見た事ある顔が無防備。
今がチャンス…かッ！？
ン？ってかこの国王サンの名前見覚えが…あぁ！
（留守の間に埋まってしまった手紙と王宮を何度も見返し）
…後でお詫びしねーとなァ。
あ、見た事ある顔がもう一人いるじゃねーか！
もしかして非アク中かもしれねーけど。
この国に居る間に少しでも話せると良いンだが…元気だろーか？
ハロウィン用の商品の仕入れも終わったし、もーちっと落ち着いたら伝言返しに行けると思う。
わりぃ、もう少し待っててくれや！
先に国に挨拶→伝言返しだな、ウン。
ハロウィンまでにはGH居てぇし…早めに挨拶しておくか。
皆元気にしてっかなァ。なんかこの大陸全体があんま動いてねー気がすっぜ。
色んな店回ってみたケドよ、ハロウィン商品少ねぇし。寂し。
あ、今回仕入れたハロウィンの商品について一つ。
いつもはどっかの大陸から発注した品を仕入れるだけなンだが、今回は俺の手作り料理を販売してみる事にしたんだぜ！
ハロウィンをテーマにした料理…ッ！ゼヒ喰ってみてくれよな！
ずっと前に「突撃隣の朝御飯」とかなんとかいう番組（イベント）で作ったぶりだぜ、こんな表舞台に俺の料理出すンは。
ウンウン、我ながら上手にハロウィンを表現出来てると思うぜッ！KA・N・PE・KI☆
…彼女の部屋にある帽子を見てっと、ふと罪悪感に襲われる。
俺がさ、もっと大人っつーか冷静にアイツと向き合ってりゃ…この大陸から居なくなる事なんてなかったのかもしれねぇな、って。
イロイロあったとはいえ、アイツの事をすっげぇ責めちまった。追い詰めちまった。
出来事に直接関わってる訳でもねぇのに我が物顔で首突っ込んで、よ…ホント俺馬鹿だ。
もっとちゃんと話を聞いてやりゃ良かった。
色々思う事はあるが…アイツは俺の大事なヤツだった。イヤ、大事なヤツだ。
ホントは俺にそんな事いう資格はねぇけど、な。
もうこの大陸にゃ居ないのは分かってる。
分かってっけど…どこかで元気で居てくれたらそれだけで良い。
アイツが幸せなら、俺はその幸せを願うぜ。元気でな。PR
